俳句がつなぐホームステイ

みんなでお食事

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先日「アクラス留学生句会」が『NHK俳句』に載ったことをお知らせしました。その後日談です。http://www.acras.jp/?p=2448

アクラス留学生句会で一席は二句ありました。  

初日の出こころ暖か勇気わく           張文維(台湾・男性)

銀世界スケッチブック踏んで見る        金智焄(韓国・男性)

張さんはお正月に焼津にホームステイした時の経験をもとにこの句を作りました。そこで、張さんを受け入れてくださった松永裕代さんにお手紙を書き、『NHK俳句』をお送りしたところ、こんなお返事が届きました(松永さんの許可を得て、一部引用させて頂きました)。

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昨日、本が届きました。早速、先生の手紙と本を見ました。正直、ホストが少なくなり、冬のホームステイは特に皆さんが受け入れしてくれなくなりました。昨年、今年と我が家だけとなりました。そこで、4名の学生を2年続けて受け入れましたので、今年の暮れから来年の冬のホームステイの受け入れはやめようかと家族で話をしていたところでした。 しかし、張さんの俳句を読み、私達にも勇気がわいてきました。やっぱりボランティアって、50:50。一方の気持ちだけでは続かないですね。ちょっぴり落ち込んでいた我が家に希望をまたいただきました。お知らせくださり、ありがとうございました。張さんにも手紙を書きました。  ・・・中略・・・ 園児のけっさく俳句を一句(今年作ったかるたの句です)。   

母おこる おこりつかれて 母は寝る (松永裕代さんは、幼稚園にお勤めです。幼稚園児の素直な気持ちがよく出ている素敵な句ですね!)

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冬のホームステイは、12月30日から1月2日までの日程です(夏のホームステイは8月中旬に実施されます)。これまで20年にわたって、忙しい大変な時期に留学生を受け入れてくださったことに感謝の念でいっぱいです。ただでも大忙しの時期である上、20年も経つと、ホストファミリーも世代が変わり、高齢化も進んできています。

そんな中、松永家は「この火は絶やしたくない」と、ずっと冬のホームステイも続けてきてくださっていました。でも、いろいろご苦労があったのだろうな~~と、お手紙を読みながら改めて感じました。 でも、こうして張さんが作った句が、また松永家に火を灯し、さわやかな風を吹き込んでくれました。やっぱり発信し、お互いに受け止め合い、そしてまた関わり合い・・・ということを続けていくことが一番大切なのだと改めて思いました。

早速イーストウエストの先生に、張さんが書いた焼津ホームステイの感想文と写真を見せてもらいました。そして、「ぜひこれをホームページで紹介したい」と、電話で張さんにお願いをしたところ、「先生、いいですよ。そのまま載せてもいいです」という返事が返ってきました。どうぞお読みください。                      →   張文維さんの焼津ホームステイ感想文

みんなで初日の出を・・・ みんなで初日の出を…
              みんなで初日の出を・・・
富士山

 

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