日本語の勉強は終点のない旅だが続けたい 大きい階段で止まっているようにみえるのは次に上る準備

これは、2009年7月にイーストウエスト日本語学校で行われたスピーチコンテスト午後の部の入賞作品です。

投稿者 陳チョウロン(台湾)イーストウエスト日本語学校
2009年8月12日投稿

 皆さんは旅行をすることがありますか。私はもちろんあります。旅行する時はいつも順調ではなくて、時々、悪いことに遭うかもしれません。日本語を勉強することは私にとって長い旅みたいです。

 旅を始めたときを、今まだはっきり覚えています。日本へ来たばかりの私は十分やる気を持っていました。先生やクラスメートと話すために、毎日一生懸命勉強しても疲れませんでした。成長のスピードは思ったより何倍も増えていきました。

スピーチの前のクラスメートによる応援演説

 しかし、3ヶ月後に旅の途中で足が疲れすぎたように、やる気がだんだん無くなってしまいました。自分の日本語の能力がどうしても同じ所に止まって進めなくなりました。その上、勉強することも面白くなくなってしまいました。そのせいで、私は旅の途中で迷ってしまったのです。「やはり日本語の勉強をやめたほうがいい」という気持ちが思い浮かびました。

 しかし、ちょうどその時、私は日本語能力試験という目標を見つけました。やる気がもう一度私の心に戻り、目標へ向かって行こうと思いました。私は、新しい目的地を見つけたかのようでした。まっすぐ行ったほうがいいのか、右にまたは左に曲がったほうがいいのか。どちらが正しい選択なのか。もしかすると、諦めて戻ったほうがいいのか、と悩んだこともあります。

 でも、よく考えた末に、私はもっと前に進みたいですから、今もまた頑張っているところです。進むと新しい景色が見えるに決まっています。たとえどんなに大変でも、新しい経験が積めます。

スピーチをする陳さん

 私から見ると、日本語を勉強する旅は、大きい階段のようです。もし皆さんが上手になることが止まっていると思っても、心配することはありません。実は、止まっているのではなくて、また次の階段に上る準備をしているにすぎないのです。

 私は努力しなければ素晴らしい成果が得られないと思っています。だから、たとえ旅の終点が分からなくても、諦めないでください。この終点がない旅を、皆さん一緒に続けて頑張ろうではありませんか。

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