「風の会」と私

これは、2010年3月にイーストウエスト日本語学校で実施された「なでしこ作文コンテスト」の入賞作品です。

投稿者 余音霞(中国)イーストウエスト日本語学校
2010年3月17日投稿

 学校で「風の会」という交流会があって、私は一年間ぐらいずっと通っています。「風の会」で得ることは今の生活に役に立つことが多いです。

 最初は、友達の誘いで参加しましたが、リラックスな雰囲気で私も少しずつ話せるようになりました。

優秀賞の余さん(中央)、写真提供・イーストウエスト日本語学校

 「風の会」で特定なテーマはないですが、大体自由に話すという形でやっています。その理由で、毎回の内容も様々です。例えば、日本の夏祭りや落語などでした。私は日本の文化に興味を持つようになったのもその時からです。

 「風の会」でわかったことを授業の中で話したとき、よく先生に褒められました。今は、知識の勉強はもとより、日本の文化を学ぶことも大切と考えています。日本での生活には日本人の考え方や文化等も理解すべきです。こんなことが分るようになったのは、「風の会」のおかげです。

 「風の会」で様々な国の人が来てくれると、一緒に話をして、お互いの国の簡単な挨拶言葉を教え合うことも楽しみの一つです。私も他国の文化にも興味津々になってきました。他国の人々が私の国と故郷のことに興味を持っていて、話をよく聞いてくれたら一番嬉しいことではないかなと思います。

 「風の会」で、大学に合格したことを話したとき、皆も喜んでくれました。「大学に入ったら、もっと大変になると思いますが、頑張ってください。何かがあったら、また相談しに来てください。」というふうに温かい話をしてくれました。

 今年の元日に「風の会」でボランティアである柳澤浩さんから年賀状までもらいました。本当に感動しました。一人で、留学しに来た私にとって日本での生活は大変だと思いますが、「風の会」で喜ぶことや悩むことを分かち合って、皆が優しくしてくれました。今なら、最初の不安や寂しさを忘れ、前向きに頑張れると思います。

 風の会のみなさんが常に支えてくれているからこそ、今の私はもう一人ではないです。たとえ卒業しても、きっといつか風の会に戻るでしょう。そこには家族みたいな人々がいるからです。

 これからも色々な人と交流して、頑張りつづけたいと思います。

講評を聞く入賞者たち

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