ボランティア・サンタで地元の人々と交流

中野区中野1丁目にある公民館「城山ふれあいの家」(さくら館)では、昨年12月22日に「ボランティア・サンタ」というイベントがありました。これは、地域に住む人々がサンタクロースやトナカイに扮して、小さい子供さんのいる家々を訪問して回るという企画です。イーストウエスト日本語学校でも毎年留学生が参加し、地元の方々と楽しい時間を共有しています。今年は、韓国・台湾・タイから来た7名の留学生が参加しました。彼らの参加動機はさまざまです。

「あの格好(ぬいぐるみ)をしてみたかったんです」
「日本人といっしょに何かをやるのは面白いと思いました」
「家をみんなで回って、クリスマスプレゼントをあげるでしょう。子どもがどんなふうに受け取るのか、すごく興味がありました」

実は、サンタクロースが持っているプレゼントは、そのご家庭からお預かりしたプレゼントなのです。前もってお母様がさくら館に「これをうちの子供に渡してください」とお持ちになった品々です。

 

サンタさんのお勉強

 まずはさくら館でボランティアサンタ全員に諸注意がありました。サンタさんが交通事故に遭っては大変です。道の歩き方から、プレゼントの渡し方まで、いろいろな話がありました。それが終わると、いざ出陣。最初はサンタやトナカイさんの格好に、ちょっと恥ずかしいのか、ノロノロ歩いていましたが、道行く人に声をかけられ、次第に「サンタ意識」が高まっていきました。

「やあ、サンタさん、がんばって!」
「今年もよろしくね!」
「子どもたち、喜ぶよ」

サンタボランティアが終わって、参加者全員で「お疲れ会」が始まりました。中学生からお年寄りまで、みんなでワイワイおしゃべりしながらの雑談は、留学生たちにとっては、なかなか味わうことができない「楽しいひと時」です。

後日参加した留学生が話してくれた言葉が印象的でした。

「みんな、子どもを大切にしている感じ。いいですね。赤ちゃんもみんな楽しそう。みんな仲良しって感じでした」

サンタさんとトナカイさんの大集合

城山ふれあいの家「さくら館」は、乳幼児からご高齢の方みんなが触れ合える「交流施設」として、長い間地元の人々に愛されてきました。「ともに生きよう」を合言葉に、すべての人々とって居心地のよい場所として親しまれている」さくら館は、留学生にとっても地元の人々との交流のきっかけを作ってくれる場所なのです。

http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/260120/d001649.html

いつまでも地元の方々に愛され、ともに何かができる日本語学校でありたいと改めて思った「ボランティア・サンタ」でした。

カテゴリー: 日本語教育の現場から パーマリンク

ボランティア・サンタで地元の人々と交流 への1件のフィードバック

  1. 堀 永乃 のコメント:

    地元の方々と「一緒に」何かをすることを、楽しく、かつ遊び心たっぷりにできると、
    良好な人間関係もできていいですよね。
    今年のクリスマスに、私の地域でもサンタさんに来てほしいって言ってみようかしら。

堀 永乃 にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>