インドで日本語教師をしている田中るり子さんから、インドの日本語学習者達による募金活動についてのお便りと写真をいただきました。日本文化、日本語が好きで日本語を学んでいるインドの若者達、彼らが心を込めてキャンペーンをしてくれている姿に、胸が熱くなりました。設置場所は大学2箇所、日本語学校三箇所、国際交流基金1箇所、日本人会1箇所となっています。
なお、写真およびメッセージに関しては、すべて田中先生の許諾をいただいています。
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【田中さんからのメッセージ】
このたびの災害につきましては、インドでも報道されていまして、日本語を勉強するインド人学生による、応援活動「『がんばれ!!!日本』キャンペーン」が行われています。発起人は、日本語学校のインド人のA先生。彼は、現在、デリー大学博士課程で日本語を勉強しているインド人学生でもあります。
さくらのイラストと「がんばれ!!!日本」「負けるな~!日本」「たちあがれ!!!日本」という文字が印刷されたカードに、学生たちが日本語で応援メッセージを書いて、日本へ送るという活動です。実は、A先生のお父さんは印刷屋さん。そこで、早速お父さんがメッセージカードを印刷してくださいました。
ダンボールで作った箱を大学、日本語学校など、デリー内6か所に設置し、フェイスブックなどでも、広く呼びかけています。現在メッセージカードが続々と集まっていますが、箱には、10円、20円という小銭もはいっているそうです。たぶん1杯の紅茶を我慢して、入れてくれたのでしょう。
インドで日本語を学ぶ学生たちは「なにができるのか、わからないけど、とにかく、なにかしたくて」と口々に語ってくれました。
また、日本語学校の卒業生からも、「寄付をしたい」との連絡が入っています。
インドにとって、日本は裕福な国ですが、「困っている人は、助けたい」と
いうインド人の優しい気持ちをとてもうれしく感じています。
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