留学生、地域の人々と盆踊りを愉しむ

始まる前に記念撮影

始まる前に記念撮影

7月22日、23日は谷戸運動公園で盆踊り大会がありました。これは毎年7月に開かれる恒例行事で、中央には舞台をしつらえ、宮二商友会メンバーのボランティアによってお店も繰り広げられます。イーストウエスト日本語学校の教職員も地域の皆さんとの共同作業に励みます。

おもちゃを売る嶋田

おもちゃを売る嶋田

今年のお店は、ラムネ、焼き鳥、焼きそば、かき氷、フランクフルト、そしておもちゃです。以前は綿あめもあったのですが、機械が故障したため、今は休業中。私は「おもちゃ売りの小母さん」として、大勢の地域の子どもさん達に

「はい、100円で~~す」「これはね、ここを引っ張ると、光るの。やってみて」などとおしゃべりをしながら、楽しい数時間を過ごしました。

会場に向かう留学生達

会場に向かう留学生達

開始直前、先生方と一緒に浴衣姿の留学生が大勢やってきました。学校のロビーで、たくさんの浴衣の中からお気に入りの1枚を選び、会話を楽しみながら先生方に着付けをしていただいてきたのです。何十枚もある浴衣や帯は皆、ご近所の方々や先生方の寄付によるものです。「あのう、これ娘が着なくなったんですけど、よかったら留学生の方に着てもらいたいと思って持ってきたんですけど……」と、今年も何枚か頂きました。

「どれがいいかなあ……」
「キムさんは、この柄が似合うと思うけど」
「でも、これもかわいいし……」
「じゃあ、この紺色にお花の浴衣は?」

みんなで食べるやきソバは美味しい!

みんなで食べるやきソバは美味しい!

さて、盆踊り会場に入った留学生達は、地域の皆さんとお揃いのバンダナにエプロン姿の私を見て、「えっ、嶋田先生? どうして?」とびっくりしたり、「あれえ……」と笑い出したり……。そして、足早に踊りの先生がいらっしゃるテントに向かいました。

実は、留学生達は7月12日、19日と2回にわたって行われた盆踊り練習会にも参加し、地域の皆さんともすっかり顔なじみなのです。踊りが始まるまで、地域の方にちょっと乱れた帯を直していただいたり、おしゃべりを楽しんだりしていました。いよいよ踊りが始まると、みんなで輪になって「日本の夏」を思いっきり愉しんでいました。

舞台で踊る留学生達

舞台で踊る留学生達

イーストウエスト日本語学校に勤務して21年、「地域社会の一員としての日本語学校でありたい」という私の思いは、たくさんの方々との出会い、交流、共同作業で、どんどん大きく広がっていきました。地域力に支えられる留学生、そして地域社会にエネルギーを与える留学生、双方向の人間交流がさらに深く、広く進んでいくことを願いながら、「おもちゃ屋の小母さん」は家路につきました。

<「盆踊りの練習」風景 & お知らせ>

7月12日の練習風景ーまずは手の動きから
7月12日の練習風景ーまずは手の動きから

7月12日の練習風景ー今度はみんなで輪になって

 

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