男鹿半島から中学生がやってきた!

秋田の名物を紹介する中学生

12月4日に秋田県から、男鹿南中学校の2年2組の37名が、イーストウエスト日本語学校にやってきました。修学旅行の行程の半日を使い、「日本語学校の姿」を知り、「留学生たちと触れ合うこと」を目的とした訪問です。

まずは、日本語学校の学内ツアーです。ロビーに貼られた留学生の俳句、お習字、そしてプロジェクト・ワークの成果物を見て、びっくり!

「えっ? こんな俳句、作っちゃうんですか」
「これ、留学生の習字? うま〜い!」
「この『台湾クイズ』、面白〜い!」

初めて日本語学校に入ったという中学生たちは、12カ国語で書かれた「こんにちは」を見て、びっくり。そういえば秋田県には日本語教室はあるものの、日 本語学校は1校もなく、外国人に出遭う機会はあまりありません。珍しそうに壁に貼られた留学生の作品や写真に見入っていました。

1時間目は、パワーポイントを使っての日本語学校紹介です。イーストウエスト日本語学校では17カ国から来た留学生が学んでいますが、留学生の出身国を 伝えるのではなく、国旗で「国当てクイズ」をしてもらいました。ラオス、モンゴル、スリランカ、イスラエル……普段見慣れない国旗に大いに興味を示してい ました。

次の時間は、留学生との交流タイムです。最初は男鹿中の生徒たちが発信する時間です。自己紹介、学校紹介、秋田県紹介、方言に関する説明などがありまし た。台湾から来た学生にとっては、雪国の生活は未知の世界。男鹿の冬に質問が集中していました。そして留学生にとって何よりも興味があるのは秋田弁でし た。ある学生のメモシートを覗いてみると、20以上の秋田方言が書かれていました。

どこさいぐ(どこに行く)
どたらごど(どういうこと)

あったけ(あたたかい)
しゃっこい(冷たい)

めんけ(かわいい)
かっだい(かっこいい)

んだ(そうだね)
ねまれ(座って)

けっ(食え)
投げれ(捨てなさい)

なして(なんで)
こえー(疲れた)

班に分かれて交流授業

留学生が強い関心を示したのは、「いぶりがっこ」「きりたんぽ」「しょっつる鍋」といった食べ物や、「雪合戦」「かまくら」といった雪国ならではの風物詩。それに男鹿半島の「なまはげ」写真には目を丸くしていました。

いよいよ留学生から中学生への質問タイムです。

1.秋田の年中行事にはどんなものがありますか。
2.郷土料理について詳しく説明してください。
3.韓国ではキムチを家で作りますが、秋田ではお漬物は家で作るのですか。
4.秋田は学力が高いと新聞で読みましたが、それはどうしてですか。
5.クラスの中でどれぐらいの人が塾に行っていますか。
6.日本では家族がバラバラに食事をしたり、子どもが朝ごはんを食べないことがあると聞いていますが、秋田のみなさんはどうですか。
7.「秋田美人」という言葉がありますが、それはどうしてですか。そして、それは本当ですか。
8.雪の日の遊びについて教えてください。

たくさんの質問に中学生たちは1つ1つ誠実に答えていました。時間はあっと言う間に過ぎ、お別れの時間が来てしまいました。

「へばな〜〜〜(さようなら)」

方言当てクイズ

留学生たちは名残惜しそうにバスを見送っていました。放課後留学生たちから聞いた感想のいくつかをご紹介したいと思います。

○ 印象に残ったことはやっぱり電車のことです。秋田では学校も少ないし、家から学校までの距離が長いそうです。交通機関が不便で、電車は1時間に1本、 バスは2本だけです。みんなは自転車で20分ぐらいで学校に行くと言っていました。でも、これは周りに何もないことなので、勉強が出来るというのは、それ に集中できる環境があるからかな、と思いました。

○ 1つのクラスが24人で、3つのクラスしかないから、先生の話をみんながちゃんと分かるまで教えてもらえるというのも、秋田県が一番学力が高い理由か なと思いました。よく考えたら、1クラス24人というクラスは、東京にもあります。でも、東京では遊ぶところがいっぱいあるから、勉強に集中できないん じゃないかと思います。韓国では、1クラス40人以上で、もっと1つの学年のクラスの数が多いです。日本のシステムがうらやましいです。

○ 秋田は花火が有名で、夏に旅行に来るといいという話を聞きました。みんな話をする時はつらつとしていて、一緒に話していた自分も若返ったような気分になりました。

○ 中学校の行事の中で、バザーやお茶会などがあるそうです。韓国の学校にはありません。これから取り入れていったら良いと思いました。

○ 私は相手が中学生なので最初から友だち言葉を使いました。そしたら、中学生たちもすぐ友だち言葉に変わって話したことが、すごく印象に残っています。 韓国だったら、年が離れている人と話している時、友だち言葉で話さないで、最後までていねいな言葉で話すので、中学生の友だち言葉にはちょっとびっくりし ました。

○ 男鹿南中学校ではチャイムが鳴らないという話を聞いてびっくりしました。学校のどこにでも時計があるから、チャイムはいらないという話が印象に残りました。普通学校にはちゃんとチャイムがあるので、ちょっと特別です。

中学生たちと話した時、自分も中学生に戻りたい、青春時代に戻りたいと思いました。男鹿南中学校の生徒はみんなほほが赤くて、肌がいい感じで、秋田県の気候(地方)が原因で、秋田美人という言葉があると考えました。

最後に班ごとに記念撮影

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