『できる日本語 初級 わたしのことばノート』、刊行!

『できる日本語 初級 わたしのことばノート』

『できる日本語 初級 わたしのことばノート』

お待たせしました!! 「できる日本語」シリーズ第4弾として『わたしのことばノート』が出版されました。これは、『できる日本語初級 本冊』の補助教材として作られましたが、他の初級教科書をお使いになっている方にも、さまざまな方法で役立てていただけるように工夫されています。

皆さんは、これまで初級で「語彙のための練習帳」を使ってこられたでしょうか。どうも現場では文法には目が行っているものの、語彙習得は学習者任せになっているケースが多いように思われます。そこで、「できる日本語」シリーズでは、単に習った言葉の定着を図るのではなく、言葉の広げ方など「言葉の学び方を学ぶ」ことを重視して、「わたしのことばノート」を作り上げました。

 

本書は、3部構成となっています。
〇1~15課
〇復習
〇もっと覚えたい人のために

では、それぞれを詳しく見ていくことにします。
〇【1~15課】

本冊同様15課仕立てで、各課は3つのパートから出来ています。

■みんなで話そう!
ここは、既習語彙と関連させながら、その課で学習する語彙に注目するパートです。習った語彙を意味や場面などのグループに分けることで、学習者の気付きを促すことができるような作りになっています。授業でクラスメイトと一緒に話し合いながら進めると、より効果的な使い方ができます。

■確認しよう!
このパートは、その課で扱われている語彙の定着を図ることを目的にして作られています。イラストを見て言葉を書く練習、コロケーションや反対語を問う練習、文章の中に言葉を入れる練習など、多様な練習パターンが用意されていて、楽しく言葉を学ぶことができます。

■もっと覚えよう!
その課に関連した場面・トピックで、関連語彙・表現を広げるパートです。このパートも教室でプラスメイトと話し合いながら進めると、さらに語彙を広げることができます。

〇【復習】
1~15課で学習した語彙を品詞などでまとめた復習問題です。語彙は、場面で覚えたり、品詞などでグループにまとめて覚えたりすることで、しっかりと定着していきます。

〇【もっと覚えたい人のために】
学習者にとって身近な場面で必要な語彙・表現を学ぶことができるよう、6つの場面を取り上げ、楽しく学べるタスクを用意しました。この6つの場面で言葉を学びながら、学習者が「言葉を増やすことの楽しさ」を知り、「独自のことば学習法」を考えてくれることを願っています。

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