台湾からの留学生、劇団四季(技術部門)に就職

久しぶりに簡さんと

久しぶりに簡さんと

2009年9月に日本語学校を卒業し、東京モードのメーク学科に入学した簡慶勲さんは、今年3月に専門学校を卒業。それと同時に劇団四季にメーク担当者として就職が決まりました。「ぜひ日本で仕事をしたい!」と言っていた簡さんは、とても嬉しそうに報告に来てくれました。劇団四季では俳優さんとしては外国の方も大勢いるけれど、メークでは初めてのケースだそうです。簡さんの活躍を大いに期待したいと思います。

簡さんが初めて日本に来たのは15年前の夏休みのこと。それは、当時通っていた台北の専門学校と青森大学とが姉妹校だったことから、1ヶ月間青森で暮らしました。ちょうどねぶた祭りの頃だったので、彼もどっぷりねぶた祭りに浸かり、その魅力に取りつかれました。

「先生、すばらしいですね、ねぶた祭りは! ホント感動しました。文化っていうか、服装、音楽、ダンス? 踊り、みんなすごい。山車、きれいだった! ほんとびっくりしました! それにみんな一緒になってやってたのが素晴らしい」

そのねぶた祭りの印象は、いつまでも簡さんの胸に残っていると言います。もともと台北の実家の仕事は9割が日本のお客さんなので、日本や日本文化には強い関心を持っていたのですが、1カ月の青森での体験は、彼の将来に大きな影響を及ぼしました。劇団四季に就職できた簡さんは、日本でずっと仕事をし、将来はフリーのメークアップアーティストとして日本で仕事をしていきたいと、将来の夢を熱く語り始めました。そして、「どうして日本でずっと仕事をしたいのか」という私の問いに対して、次のように答えてくれました。

「日本の人は、マナ―がいいっていうか、生活態度がいいですね。昔の文化を守っていますよ。若い人は関心ないっていう人もいるけど、違います。ちゃんと守っています。だから日本が好きです」

簡さん、またいつか「日本での就職体験」を話しに来てくださいね!

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