『できる日本語 初級』に続き、初中級が出版されました(書店には5月10日には並ぶ予定です)。これで、「できる日本語」シリーズは、5人家族となりました。
・『できる日本語 初級』
・『できる日本語 初級 わたしの文法ノート』
・『できる日本語 初級 わたしのことばノート』
・『できる日本語 初級 教え方ガイド&イラストデータCD-ROM』
・『できる日本語 初中級』
初級と比べて、各課の行動目標もスパイラルに上がっています。幾つか例をあげてみましょう。
【4課】
初級「私の国・町」=簡単に自分の出身地について友達や周りの人に紹介することができる。
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初中級「住んでいる町で」=日本の生活を楽しむために住んでいる町の情報を教え合って、その情報をもとに行動することができる。
【11課】
初級「私の生活」=自分の生活や身近な話題について友達や周りの人と話すことができる。
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初中級「地域社会の中で」=地域の日本人に、自分の最近の生活や今困っていることなどについて話したり、地域の活動に参加したりすることができる。
【14課】
初級「国の習慣」=異なる文化の中で楽しく生活するために、習慣・文化・ルールを知り、自分の意見を簡単に言うことができる。
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初中級「イベント・行事」=周りの日本人に自分の国についてより知ってもらうために、自分の国の行事や習慣について説明することができる。
7課では、主人公パクさんが友だちの西川さんの家を訪問するという場面・状況で、待遇表現を学びます。家族として西川さんの両親やお姉さんが登場し、それぞれの関係によって適切な敬語が学べるように工夫されています。例えばスモールトピック1「言ってみよう」では、「ワンさんと西川さんのお父さん」とのこんなやり取りがあります。
例)
A:はじめまして。ワンと申します。
B:こんにちは。ワンさんはどちらからいらっしゃったんですか。
A:中国から参りました。
B:そうですか。ワンさんはよくスポーツをなさいますか。
A:はい。テニスが好きで、よくします。 (7課、p.94)
日本語の特徴である親疎関係による敬語の使い方をまず知ってほしいという思いから、このような会話例となっています。また、7課以降、相手との関係によって、「言ってみよう」の会話例を「ですます体」「ダ体」で示しています。
これまでの総合教科書とはひと味違う『できる日本語 初中級』、その他にもさまざまな特徴があります。詳しくは、実物を手に取ってご覧ください。「これって、実際にはどんなふうに授業を展開すればいいんだろう?」「中級はどんな内容なんだろう?」と疑問をお持ちになった方は、どうぞアクラスにお越しください。事例をもとにご説明致します。