『対話とプロフィシェンシー』&『日本語教育のためのコミュニケーション研究』

「対話」と「コミュニケーション」

「対話」と「コミュニケーション」

5月に2冊の本を出しました。ご紹介が遅れましたが、ぜひ皆さまに知っていただきたいと思い、紹介記事を書くことにしました。

■『対話とプロフィシェンシーコミュニケーション能力の広がりと高まりをめざして』
凡人社、鎌田修・嶋田和子編著

これは、2008年10月に出た『プロフィシェンシーを育てるー真の日本語能力をめざして』に続くものとして出版されました。1冊目は、「プロフィシェンシーって何?」「プロフィシェンシーをどう測る?」「プロフィシェンシーをどう育てる?」という3つの柱で構成されています。そして、このたび〈プロフィシェンシーを育てる2〉として『対話とプロフィシェンシー』が生まれました。

第1弾(2008年10月)→第2弾(2012年5月)

第1弾(2008年10月)→第2弾(2012年5月)

『対話とプロフィシェンシー』の出発点は、2010年7月の函館における「国際シンポジウム」でした。基調講演で平田オリザ氏は「対話と会話は違う。日本語教育では、対話教育があまり意識されていない」と主張、それに共感したパネリスト仲間が核となって本書の企画がスタートしたのです。

目次を記しておきますので、詳しくはどうぞ本書をお手に取ってご覧ください。

0章 プロフィシェンシーと対話ー水先案内として(鎌田修)
第1部 対話への指針
第1章 日本語教育と国語教育をつなぐ「対話」(平田オリザ)

第2章 省略と繰り返し
ー「会話」と「対話」の機能論的分析(牧野成一)

第2部 実際生活における対話

日本語教育学会の大会で記念撮影

日本語教育学会の大会で記念撮影


第3章 日本語使用者としての対話力を育てる
ー地域日本語教育の実践現場から見えてくること(野山広)

第4章 留学生のホストファミリーとの対話
ーホームステイを通じての言語文化学習(川村宏明)

第3部 習得と教育
第5章 コミュニティーが育む生活者の対話能力
ー第二言語習得の視点から(伊東祐郎)

第6章 プロフィシェンシー重視の実践で育む「対話力」
ー日本語教育の現場から(嶋田和子)

第4部 総括
第7章 次の船出に向けて
ー船尾にて一人つぶやき 船漕ぐ船頭(鎌田修)

〔対談〕対話・コミュニケーション・演劇をめぐって(牧野成一・平田オリザ)

http://www.bonjinsha.com/product/?item_id=5519

 

■『日本語教育のためのコミュニケーション研究』(くろしお出版、野田尚史編著)

この本は、10人の著者が野田リーダーのもと、あれこれメールでやり取りしながら生まれました。ちょっと帯をご紹介しましょう。

♪   ♪   ♪

日本語教育をコミュニケーション重視のものにするには、その目的に合わせた研究が必要だ!
この本で伝えたかったのは、ちょっと過激な言い方をすると、「植民地になっている日本語教育学を独立国にしよう」ということです。

♪   ♪   ♪

では、10人の著者とタイトルをご紹介しましょう。

◆日本語教育に必要なコミュニケーション研究 (野田尚史)

◆第1部 母語話者の日本語コミュニケーション
○非母語話者にはむずかしい母語話者の日本語コミュニケーション
(カノックワン・ラオハブラナキット・片桐)
○日本語教師には見えない母語話者の日本語コミュニケーション(清ルミ)

○母語話者には意識できない日本語会話のコミュニケーション(宇佐見まゆみ)

◆第2部 非母語話者の日本語コミュニケーション
○非母語話者の日本語コミュニケーションの問題点(奥野由紀子)

○非母語話者の日本語コミュニケーションの工夫(迫田久美子)

○非母語話者の日本語コミュニケーション能力(山内博之)

◆第3部 日本語のコミュニケーション教育
○コミュニケーションのための日本語教育の方法(品田潤子)

○日本語のコミュニケーション教育を阻む要因(徳井厚子)

○日本語教師に求められるコミュニケーション教育能力(嶋田和子)

http://www.9640.jp/xoops/modules/bmc/detail.php?book_id=34019&prev=released

 

 

 

 

 

 

 

 

『対話とプロフィシェンシー』&『日本語教育のためのコミュニケーション研究』

 

5月に2冊の本が誕生しました。ご紹介が遅れましたが、是非皆さまに知っていただきたいと思い、記事を書くことにしました。

 

■『対話とプロフィシェンシーコミュニケーション能力の広がりと高まりをめざして』

凡人社、鎌田修・嶋田和子編著

これは、2008年10月に出た『プロフィシェンシーを育てるー真の日本語能力をめざして』に続くものとして出版されました。1冊目は、「プロフィシェンシーって何?」「プロフィシェンシーをどう測る?」「プロフィシェンシーをどう育てる?」という3つの柱で構成されています。そして、このたび〈プロフィシェンシーを育てる2〉として『対話とプロフィシェンシー』が生まれました。

 

『対話とプロフィシェンシー』の出発点は、2010年7月の函館における「国際シンポジウム」でした。基調講演で平田オリザ氏は「対話と会話は違う。日本語教育では、対話教育があまり意識されていない」と主張、それに共感したパネリスト仲間が核となって本書の企画がスタートしたのです。

目次を記しておきますので、詳しいことは、どうぞ本書を手に取ってご覧ください。

 

0章 プロフィシェンシーと対話ー水先案内として(鎌田修)

 

第1部 対話への指針

1章 日本語教育と国語教育をつなぐ「対話」(平田オリザ)

2章 省略と繰り返し(牧野成一)

 

第2部 実際生活における対話

3章 日本語使用者としての対話力を育てる

ー地域日本語教育の実践現場から見えてくること(野山広)

4章 留学生のホストファミリーとの対話

ーホームステイを通じての言語文化学習(川村宏明)

 

第3部 習得と教育

5章 コミュニティーが育む生活者の対話能力

ー第二言語習得の視点から(伊東祐郎)

6章 プロフィシェンシー重視の実践で育む「対話力」

ー日本語教育の現場から(嶋田和子)

第4部 総括

7章 次の船出に向けて

ー船尾にて一人つぶやき 船漕ぐ船頭(鎌田修)

〔対談〕対話・コミュニケーション・演劇をめぐって(牧野成一・平田オリザ)

 

http://www.bonjinsha.com/product/?item_id=5519

 

■『日本語教育のためのコミュニケーション研究』(くろしお出版、野田尚史編著)

この本は、10人の著者が野田リーダーのもと、あれこれメールでやり取りしながら生まれました。ちょっと帯をご紹介しましょう。

 

♪   ♪   ♪

 

日本語教育をコミュニケーション重視のものにするには、その目的に合わせた研究が必要だ!

この本で伝えたかったのは、ちょっと過激な言い方をすると、「植民地になっている日本語教育学を独立国にしよう」ということです。

 

♪   ♪   ♪

 

では、10人の著者とタイトルをご紹介しましょう。

 

◆日本語教育に必要なコミュニケーション研究 (野田尚史)

◆第1部 母語話者の日本語コミュニケーション

○非母語話者にはむずかしい母語話者の日本語コミュニケーション

(カノックワン・ラオハブラナキット・片桐)

○日本語教師には見えない母語話者の日本語コミュニケーション(清ルミ)

○母語話者には意識できない日本語会話のコミュニケーション(宇佐見まゆみ)

 

◆第2部 非母語話者の日本語コミュニケーション

○非母語話者の日本語コミュニケーションの問題点(奥野由紀子)

○非母語話者の日本語コミュニケーションの工夫(迫田久美子)

○非母語話者の日本語コミュニケーション能力(山内博之)

 

◆第3部 日本語のコミュニケーション教育

○コミュニケーションのための日本語教育の方法(品田潤子)

○日本語のコミュニケーション教育を阻む要因(徳井厚子)

○日本語教師に求められるコミュニケーション胃教育能力(嶋田和子)

http://www.9640.jp/xoops/modules/bmc/detail.php?book_id=34019&prev=released

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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