行動力抜群の留学生、素晴らしいネットワークづくりに挑戦!

ヤンロンさんを囲んで

ヤンロンさんを囲んで

先日、卒業生のヤンロンさんがアクラスのオフィスを訪ねてくれました。彼は、2009年4月から2年間イーストウエスト日本語学校で日本語を学び、千葉商科大学に進学をした留学生です。彼の素晴らしい所は、大学に進学後、積極的に行動し、次々にネットワークを構築している点です。

担任だった森節子先生は、「ヤンロンさんが大学に入って、こんなに積極的に活動しているのを見て本当に嬉しいですねえ。上級クラスで受け持ったんですけど、授業中意見をあまり言わない時には、休み時間に必ずと言っていいほど『先生、さっきは言えなかったけど、私は~~~だと思うんです。先生は、どう思いますか』と意見を言いに来たものです」と話してくれました。

「在日中国人留学生交流会」のリーダーをしているヤンロンさんは、ソーシャルメディアを活用して、どんどん仲間を増やし、活動を発信しています。最近何度も新聞や雑誌にも取り上げられていますが、例えば、「日本中国友好協会」の「私の日本(76)」欄に「ボランティアで厳寒の岩手へ」という記事が載っています。http://www.jcfa-net.gr.jp/nihon/2012/120205.html

彼は何度か被災地に出かけて行き、ボランティア活動をしてきました。これからも仲間と一緒に活動を続けていくそうです。アクラスで聞いた彼の主張をご紹介しましょう。

森節子先生とヤンロンさん

森節子先生とヤンロンさん

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【大学時代から社会と接点を!】
どうして日本の大学生は、就職してから社会とつながろうとするんですか。それじゃ遅いです。私は、大学生になってすぐから、もっともっと社会と繋がりたいと考えました。でも、日本の大学生は、趣味とか、遊びとか、部活とか、そんなことにばかり関心が強いんです。大学生としてもっと社会とつながっていたら、シュウカツなんて要らないのに……。

【日本の教育システムを変えたい!】
なんだか点数取って、AとかBとか・・・っていうんじゃなく、もっと考えさせる教育に変わらないと駄目だと思います。大学で先生の講義を受け身でただ聞いているだけじゃ、本当の力はつきませんよね。

【留学生の今の状態を変えたい!】
留学生にちゃんと、十分に情報が伝わっているとは言えない。また、留学生のネットワークがしっかりできているとは言えない。だから、私は、ネットを使用して、どんどんネットワークを作りたいんです。フェイスブックももっともっと活用されるといいと思います。

【日本は、元気がなくなったわけではない!】
「日本は元気がない」とよく言われますが、私はそうは思いません。確かに豊かになりすぎたから、危機感がとても薄いと思います。でも、それは元気がないという事とは違います。特に若い人に危機感が足りないです。それに気づけば、もっと日本社会も変わっていくんじゃないでしょうか。

【日本が学ぶべきことは、決断のスピード!】
日本もいい仕事していると思いますが、どうもいろいろなことを決めるスピードが遅すぎます。被災地のボランティアをやっていますけど、もっと早く復興もできればいいのに……と思います。瓦礫の受入れがいつまでも進まないことなども、ちょっと問題ですよね。

【やりたいことは、地域活性化!】
私のやりたいことは、地域社会を活性化させることです。まずは自分が関わっている地域から活性化していきたいですね。いずれはそのノーハウを生かして、故郷の福建で地域活性化をしていきたいんです。それから、東日本復興支援ボランティアツアーも、これからやっていきます。そして、将来はソーシャルビジネスに関わっていきたいと思っています。

【日本留学で人生が変わった!】
私の両親は普通の人です。でも、私を日本留学に送り出してくれました。私が日本に留学したいと思ったのは、日本文化に魅力を感じたからなんです。私は、本当に日本留学で、人生が変わったと思います。日本に来て良かったです! ものすごく可能性も出てきたし、将来もいろいろなこと、したいことがいっぱい出てきました。

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ヤンロンさん、これからも日本社会でどんどん活動していってください。そして、素敵なネットワークを構築してくださいね。またフェイスブックでお会いしましょう。

 

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