中野の方々との触れあい③~「ラーメン麺好」とのお付き合い~

「麺好」の前で

「麺好」の前で

先週やっと中野富士見町にある「ラーメン麺好」の暖簾をくぐることができました。もう何年も前に2度ほど出かけて行ったのですが、いつも閉店後。営業時間は11時30分から16時となっているものの、「スープが終わったら、即閉店」ということから、一度もラーメンを口にすることができずにいたのです。今日は、「何としてもマスターの泉さんにお会いして、お礼を申し上げたい」と、お昼前に出かけて行きました。

実は、「ラーメン麺好」の泉さんとは、長~~~いお付き合いになります。お付き合い

泉さんと(ちょっと厨房に入って・・・)

泉さんと(ちょっと厨房に入って・・・)

は、ある日突然泉さんがイーストウエスト日本語学校に見えたところから始まりました。「あのう、もしよろしければアルバイトの学生さんを紹介していただけないでしょうか」と、名刺とある雑誌の記事をお渡しくださったのです。

その記事を読んでみると、「『ラーメン麺好』は中野富士見町界隈では大人気のラーメン屋さんであること。オーナーの泉さんは、ラーメンが大好きで、ついに金融機関を辞めてまで開店したという方であること」などが分かりました。なんと、開店に当たっては、300軒ものラーメン屋さんを食べ歩いたとのことです。こんなに仕事に燃えている方のところで留学生がアルバイトできたら、なんと幸せなのでしょう。こうして、「ラーメン麺好のアルバイト=イーストウエストの留学生」という図式が生まれました。

それから十何年もの間、イーストウエスト日本語学校の学生がアルバイトとしてずっとお世話になってきました。まるで娘のようにかわいがってくださり、国のご両親と交流をしたり、また留学生の国に出かけて行ったりと、家族同然のおつきあいが続いている卒業生が何人もいます。

缶コーヒーが入った袋と「おこのみっくす」を持って訪ねてくださいました

缶コーヒーが入った袋と「おこのみっくす」を持って訪ねてくださいました

そして、先日泉さんがアクラスのオフィスをお訪ねくださったのです。手には大きな紙袋と、『おこのみっくす最新号(22号)』(「地域の方々との触れあい②を参考にしてください。http://nihongohiroba.com/?p=2662)を抱えてのご訪問です。生憎私は外出中、当日の担当スタッフから聞いて、お会いできなかったことを悔やみました。それが今回の「麺好」訪問となったのです。

お訪ねくださった泉さんに、アクラスのスタッフが「嶋田は今外出中なんですが・・・」と告げると、次のようにお応えくださいました。

「いやいや、いいんです。ちょっとご挨拶をしたかっただけですから・・・。実は、昨日この『おこのみっくす』を見て、びっくりしたんですよ。イーストウエストの嶋田先生が出ていらっしゃる。アクラス日本語教育研究所のお名前で・・・。これはすぐにお祝いに行かなくっちゃ、と思って来ただけなんです。これ、缶コーヒーなんですけど、どうぞ皆さんで召し上がってください。いつも素晴らしい学生さんを紹介してくださって・・・」

「日本語学校は退職したけれど、地元の雑誌『おこのみっくす』スタッフから取材を受け、その雑誌の記事を見て地元の方がアクラスに駆けつけてくださる」という循環・・・・・・。これも地域の方々とご一緒にやって来たからこそと、改めてこの22年間の年月を思い返しました。こんな形でお仕事をし続けることができたのは、本当に幸せでした。これからは、中野のアクラスとして、何ができるのか、ゆっくり考えながら、活動していきたいと思っています。

 

 

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