「なでしこ作文コンテスト」入賞作品のご紹介

今年もイーストウエスト日本語学校では、ご近所のボランティア団体「なでしこ」主催の「なでしこ作文コンテスト」が行われました。これは「交流」をテーマにした作文を募集し、教師が審査をし、「なでしこ」メンバーから表彰していただくというコンテストです。審査に関しては、「ぜひ先生方が決めてください。私たちは、入賞作品を読んで、あとで楽しませて頂きます。表彰式も楽しみです」ということで、今の形になりました。

「なでしこ会」とは、地域の年配のご婦人を中心にできたボランティア団体。最高年齢は、90歳近くになります。「幾つになっても、いつまでも、地域の仲間と一緒に、みんなの役に立つことをしたい」と毎週何回か集まって、布巾作りを中心に作品を作っては、販売していらっしゃる団体です。そして、その収益を「地域に暮らす外国人のために役立てたい」とお申し出いただいたことから、この作文コンテストが始まりました。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

最後に、今年優秀賞の1つとなったヤンさんの作文の一部を引用して終わりにしたいと思います。「授業という交流会」という学習者の思いを、是非皆さまに知っていただきたいと考えました。

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(略・・・・・)最近の人間との交流といえば、やはり日本語学校のことを考える。考えてみると、学校に来る毎日が交流会だった。私のとなりはロシア人で、前は中国人、後はネパル人、ななめはタイワン人。あたりまえが皆育った環境も年齢もまったく違う人たちが集って考えを話し合う。だからかな。お互い違うことをちゃんとにんしきしているからこそ素直に話し合いながら交流が出来るかも。そうやってたまに自分が作った透明な壁にアナができて来るのを気づく。

 11ヶ月間、授業という交流会を通してどんな変化があったのか考えてみる。(略・・・・・・)

                                 ※ 太字強調は、筆者

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【過去の記事】

◆「なでしこ会」との交流は宝物  http://nihongohiroba.com/?p=1115(2011.3)

◆交流活動をテーマに「なでしこ作文コンテスト」(2009.3)

http://nihongohiroba.com/?p=141

◆「布巾作り」でお年寄りと留学生が楽しく交流(2008.9)

http://nihongohiroba.com/?p=236

 

【入賞作品】

2013年3月

・お風呂 http://nihongohiroba.com/?p=2972

・22才の交流 http://nihongohiroba.com/?p=2963

・日本人の情  http://nihongohiroba.com/?p=2960

 

2012年3月

・囲炉裏の暖かさ  http://nihongohiroba.com/?p=2368

・勇気を出して交流しよう http://nihongohiroba.com/?p=2371

・皆さん、ありがとう! http://nihongohiroba.com/?p=2375

 

2011年3月

・わたしの目に映じる国際交流で http://nihongohiroba.com/?p=1096

・風の会で  http://nihongohiroba.com/?p=1111

・交流  http://nihongohiroba.com/?p=1104

 

2010年3月

・仲間と作ったうどんの味   http://nihongohiroba.com/?p=723

・「交流会」は宝石みたいなもの  http://nihongohiroba.com/?p=716

・「風の会」と私  http://nihongohiroba.com/?p=711

 

2009年3月

・ボランティアしてわかった私の傲慢 http://nihongohiroba.com/?p=661

・変化、自分を見詰めなおす  http://nihongohiroba.com/?p=658

・日本人との交流活動  http://nihongohiroba.com/?p=654

 

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