第1位「日本人と限定商品」(李美李(イ・ミリさん))

第一位の李美李さん

第一位の李美李さん

皆さん、皆さんは今年7月に話題になったマクドナルドの1000円のハンバーガーをご存じですか? この中にいる皆さんの中にも食べた人も居るかもしれませんね。あのハンバーガーは期間限定、数量限定の商品でした。テレビではアベノミックスのおかげで日本の経済がよくなったからだと言いましたが、私が気になったのはそれを話すレポーターの後ろで大ぜいの人々があのハンバーガーを買うために店内で並んでいる風景でした。

私は今年の五月に日本に来ましたが日本での生活の中で一番不思議だったのが今話した限定商品でした。お菓子でも、飲み物でも、日本で販売されているあらゆる物には全部限定があるのではないかと思うぐらい日本で限定商品は人気です。限定の商品は大きく分けて3つに分けられます。1つはある地域だけで買える「地域限定」、もう一つはある季節だけ売っている「季節限定」、最後に、ある決まった数だけ売る「数量限定」です。

第一位の李さんへのインタビューJPG

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私は買い物が大好きですが今まで一度も限定商品にひかれたことはありません。欲しいものは買うし、欲しくなければ限定であっても買おうとは思いませんでした。なので、なぜ日本では限定商品がこんなに多いのかを初めはわかりませんでした。自分なりにその理由を考えてみました。一つ目は日本人は感性が豊かだからだと思います。日本人の桜やもみじに対する思いはすごいです。忙しい生活の中で花火や紅葉狩りは無理だけど季節感は感じたいと思う人々が期間限定商品で季節の変化をちゃんと味わうのかもしれません。二つ目は、日本人はプレミアム感を感じたいからだと思います。日本人は普段、目立つことを嫌います。だから数量限定商品のようなちょっとしたものでプレミアム感を感じたいのではないかと思いました。また、地域限定の食べ物を食べることにより、その旅が特別なものになり、その旅の思い出を強めるのではないでしょうか。

私は今月を最後に国に戻ります。つまり私が日本にいるこの4か月間が私にとっては期間限定なのだと気付きました。私は日本に来る前、いつか日本で生活することができたら、日本にいる間に浴衣を着てお祭りに行きたいと思っていました。その願いが夏休みに参加したホムステーイで叶いました。その時にやっと、なぜ日本人がそんなに限定商品が好きなのかの答えを心から知ることができました。日本でないと見られない祭りや夏でないと着られない浴衣が嬉しかったので限定されたものの大切さや貴重さについてやっとわかることができたと思います。今、日本にいる皆さんは全員日本と言う地域限定にいて、半年や一年という期間限定の商品を買ったのと一緒です。ですからみなさんも今、日本にいて日本でしかできないことを楽しんでみたらどうですか。

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