なでしこ作文コンテスト優秀賞「交流」

 

交流         金 敏志(韓国・女性)

 私は国にいる時には交流について考えたことも、考える機会もなかった。ただ、先生や親に従って、言うとおりに勉強していただけだった。だから、交流ということに興味を持てなかったかもしれない。今、その頃のことを思い浮かべると本当につまらない生活だったとしか思えない。

日本に留学することで私の考え方は前とずいぶん変わった。まず、人と出会うことがどんなに大切なものかがすごくわかるようになった。日本に来てあまり時間が経っていない時に交流会に行ったことがあった。それは色々な国の人々とバーベキューをすることだった。あまり交流に慣れていなかったせいか、私はその日の交流会で誰ともしゃべれなく、そのまま家に戻ってきた。その後、本当に後悔した記憶がある。その事件があった後、交流への自分の態度を少しずつ変える努力をするようになった。消極的な自分には少し大変なことだったが、学校で主催するスピーチコンテストにも出たり、入学式で司会をしたり、色々な経験をして交流に一歩ずつ近づくために頑張った。

でも、私が交流というものを一番良かったと思ったことは別にある。日本語を使って、中国やロシアなど色々な国の人と話したり、お互いの国の文化を共有することこそ本当の交流ではないだろうかと思う。国籍が違う人と国語ではなく、他の国の言語で話をすることがすごく面白くて楽しかった。それで私は今、交流に関する仕事をするために、進学を決め、大学入学を楽しみにしている。

交流は誰かと会ったり、何かを交換したらできることだとは思わない。日本での生活自体が全部交流活動だと思う。私は今からもっと幅広く交流活動をしたい。だから、私は今交流に関する仕事を目指している。もっとたくさんの人々が交流に興味を持ってほしい。私が考える交流というものはそんなに難しいことではない。お互いに心を伝えることが交流だと思う。これからもそれを自分の周りのたくさんの人に伝えたい。

なでしこ会の方々

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