卒業記念文集より 作品⑤「新しい私になって」  

              「新しい私になって」    陳妙芳(中国:女性)

日本での留学生活は今年の4月でちょうど2年だ。思い返してみれば、2年前の私と現在の私はずいぶん変わった。
国では学生として、平日は学校に通ったり、休日、友たちと遊んだりした単調な生活だった。家族に保護されて、一切は家族がやってくれたから、あまり大きい失敗に遭ったことがなかった。しかし、国での大学のセンター試験の失敗をきっかけに、日本に留学することを決意した。

日本に来て、最初、言葉が全然通じなかった。一人暮らしは自由だが、大変なこともたくさんあった。料理が苦手な私にとって、毎日外食するよりほかしかたがなかった。そして、お金が結構かかったから、アルバイトを始めた。

アルバイトの経験が全くない私だったが、青森の郷土料理の居酒屋でデビューした。もちろん、外国人として、日本の地方料理について、何も知らなかった。そのため、困難なことや「外国人なのに」という非難もよくあった。隅で黙って泣いた時もあったが、強情な私は歯を食いしばって、頑張り通して、わからないことを先輩に聞いて、わかるようにした。

このアルバイトがきっかけで、青森のことについて、毎日少しずつわかってきた。今の私は日本人よりもっと詳しいかもしれない。「せんべい汁」や「十和田バラやき」などのB級グルメ料理は爆発するように流行っている。青森に関する産業は、現在注目されている。これから、私は実際に青森へ行って色々なことを体験したい。

やはり、外国での一人暮らしという洗礼を受けて、自分自身も成長した。大変なことがあっても、自分は諦めたくない。留学生活の大変さより楽しさがもっと大きいと思う。

カテゴリー: 留学生の声 パーマリンク