卒業記念文集より 作品⑥「料理」

               「料理」      林 佳俞 (台湾:女性)

私は台湾にいた時、料理は多分カップラーメンしかできませんでした。簡単な料理もできませんでした。チャレンジしたこともありますが、全部失敗してしまって捨てられる始末でした。そのくらい料理は苦手でした。

日本へ留学に来ると決めた時、とても心配でした。日本の外食費は台湾の倍もします。これを知って自分で料理を作らなければならないと思い、料理に自信は全然なかったから怖いとも思いました。
日本に来て、最初の一週間は全部カップラーメンでした。毎日の三食全部同じものを食べるのはとても辛かったです。本当に後はカップラーメンに飽きてしまって、しょうがないからほかの料理に挑戦しました。最初はとても簡単な料理でした。が、毎日毎日料理を作るから、だんだん美味くなりました。料理のコツを覚えて難しい料理にもチャレンジしました。今もよくネットでレシピを見て、自分が好きな料理を作ります。失敗しても諦めません。成功するまで毎日チャレンジします。

そういう粘り気でこんな私は今、料理が得意だと言えるようになりました。とても嬉しいです。休みの日も時々みんなを集めて台湾の料理を作ります。シェフはもちろん私です。これは多分私が日本に来て一番勉強になったことです。

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