「なでしこ会」の皆さま、いつまでもお元気で!!

みんなで記念撮影

みんなで記念撮影

今日は、ご近所にある「なでしこ会」に退職のご挨拶に伺いました。「なでしこ会」については、以前書いた記事の一部を引用させていただきます。

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【「布巾作り」でお年寄りボランティアと留学生が楽しく交流(2008.9.12)】よりhttp://nihongohiroba.com/?p=236

近所に「中野区街角サロン『なでしこ会』」というお年寄りのボランティアサークルがあります。この会のメンバーは、70歳から85歳までのおばあちゃま達で、毎週みんなで集まって布巾やランチョンマットを作っています。作品が集まるとそれを販売し、収益を中野区の国際交流活動や地域の留学生のための支援 活動に使っているサークルです。

この会の前身は、「毎週集まって一緒に食事をしながらおしゃべりを楽しもう」という「仲良し食事会」でした。しかし、次第に「ただ食べて、しゃべるだけではなく、何か目的を持って集まろう。何かやり甲斐のあることをしよう」と方針を変え、ボランティアグループとして生まれ変わったのです。そして、親しい 仲間だけでなく、孫ほどの年齢の留学生も温かく迎え入れて再出発したのでした。

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あれから4年近く経った今は、最高年齢は90歳近くなっています。でも、ますます元気いっぱい、毎週火曜日以外に、地域交流館で水曜日と土曜日にも集まって作業をしていらっしゃると伺いました。

ムンさんのお手製のケーキ

ムンさんのお手製のケーキ

「退職のご挨拶に伺います」と世話人のムンさんにお伝えしたところ、「ぜひお茶の時間に!」ということで、作業終了後のお茶にお邪魔致しました。ムンさん手作りのバースデーケーキを前に、記念写真。それから、楽しいお喋りが始まりました。

私は、イーストウエスト日本語学校を去ることの寂しさを述べたあと、これからの夢について語り始めました。その一つとして、「介護の日本語」への熱い思いをお伝えすると・・・・・・。

「介護の日本語ですか。インドネシアから来た人達って、本当に優しくて、良い人達なんですってね」

「私達も年を取ってきたから、きっとお世話になるわね。この中で私が一番かな」

「嶋田先生、いいですね。夢があって・・・・・。私があと15年、10年でもいいかな、若ければ、走り回って手伝うのにね(この方は、今年85歳になられました)。残念だなあ」

お菓子入れは、チラシを使って作りました

お菓子入れは、チラシを使って作りました

そして、最後には、口を揃えて、

「先生、イーストウエストを辞めたって、私達はずっと一緒ですよ。仲間ですよ」

「そうそう。時々遊びに来てください。待ってます!」

「でも、さびしくなっちゃうなあ、先生がいなくなると・・・」

この時、私にとって「なでしこ会」は<心のふるさと>になっていたことを痛感しました。今度のオフィスも中野にあるんですもの、「ご近所のよしみ」でずっとお付き合いさせていただきましょう。また一つ楽しみが増えました。

「なでしこ会」のおばあちゃま方、これからもどうぞよろしくお願い致します! そして、いつまでも、いつまでもお元気でいらしてくださいね!!

ムンさん、ポスターの前で

ムンさん、ポスターの前で

【参考】

●「なでしこ会」との交流は宝物(2011.3.10) http://nihongohiroba.com/?p=1115

●「お年寄りの作品バザー」を日本語学校で(2009.10.21)

 http://nihongohiroba.com/?p=508

●「交流活動」をテーマに、なでしこ作文コンテスト(2009.3.19)http://nihongohiroba.com/?p=141

 

 

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